
はじめに:手軽で楽しいイワシ釣りを始めよう!
「イワシ」と聞くと、スーパーで買うもの、というイメージがあるかもしれませんね。でも実は、イワシは釣り初心者の方にとって、最も身近で手軽に釣れるターゲットの一つなんです!
群れで泳いでいるため、一度釣れ始めると次から次へと釣れ、短時間で大量の釣果が期待できるのがイワシ釣りの最大の魅力。そのアタリの多さは、小さなお子さんから大人まで、誰もが楽しめること間違いなしです。
「釣りの経験が全くない」「どんな道具を揃えたらいいか分からない」という方も心配ありません。この記事では、イワシ釣りの基本的な仕組みから必要な道具、仕掛け、そして釣り方のコツまで、ゼロから丁寧に解説していきます。
イワシ釣りの魅力と基本的な仕組み

イワシ釣りはなぜ初心者におすすめなの?
イワシ釣りには、初心者の方でも楽しめる魅力がたくさん詰まっています。
- 手軽さ: 大きな道具や専門的な技術は必要ありません。コンパクトな釣り具で始められるので、気軽に挑戦できます
- 短時間での釣果: イワシは群れで行動するため、群れに当たると入れ食い状態になり、短時間でたくさんの魚が釣れます
- アタリの多さ: 釣れる頻度が高いため、アタリが頻繁にあり、釣りの醍醐味を存分に味わえます
- 最高の食材: 自分で釣った新鮮なイワシは、唐揚げや塩焼きなど、さまざまな料理で楽しめます
サビキ釣りの基本的な流れ
イワシ釣りは、主に「サビキ釣り」という仕掛けを使った釣り方が一般的です。
- コマセ(寄せエサ)の準備: アミエビなどのコマセをカゴに入れ、イワシの群れを引き寄せます
- 仕掛けを投入: コマセが入ったカゴと、擬似エサがついた針が複数ついた「サビキ仕掛け」を海に投入します
- 群れを寄せる: 竿を上下に軽く振ってコマセを撒き、イワシの群れを誘います
- アタリを待つ: イワシが擬似エサに食いつくと、竿先が小刻みに震えたりします
- 取り込み: 魚が掛かったら、ゆっくりとリールを巻いて魚を水面まで引き上げます
イワシが釣れる時期・時間・場所を知ろう!

一年中楽しめる!地域別ベストシーズン
イワシは通年釣ることができる魚種ですが、地域によってベストシーズンが異なります。
- 関東エリア: 4月〜11月が最盛期、特に5月〜9月は数釣りが期待できます
- 関西エリア: 3月〜12月まで長期間楽しめて、瀬戸内海では冬場でも釣果が期待できます
- 九州エリア: 通年釣ることができ、冬場でも良型のイワシが釣れることがあります
水温が15度以上になると活性が高まって、20度前後が最も活発に餌を捕食する温度帯です。
狙い目の時間帯
イワシ釣りで最も効果的なのは、この時間帯です!
- 朝まずめ(日の出前後1時間): 一日の中で最も安定した釣果が期待できます
- 夕まずめ(日没前後1時間): イワシの活性が最も高くなる時間帯です
- 満潮前後2時間: 潮の動きが活発になって、イワシの回遊も活発になります
初心者におすすめの釣り場
安全性と釣果の両方を考慮して、こんな場所を選びましょう。
- 海釣り公園: 足場が良くて、安全設備も整っているため最適です
- 漁港の堤防: 水深が5メートル以上あって、潮通しの良い場所がおすすめ
- 関東の人気スポット: 若洲海浜公園、本牧海釣り施設、大黒海釣り施設など
磯場は釣果が期待できる一方で、波しぶきや滑りやすい岩場など危険が伴うため、初心者の方は避けた方が安全ですね。
必要な道具を揃えよう!

竿とリール
イワシのサビキ釣りに適した、手軽で扱いやすいものを選びましょう。
- 竿(ロッド): 3.0〜3.6メートルの磯竿または万能竿、1〜2号の柔らかめがおすすめ
- リール: スピニングリール2500〜3000番、ナイロン3号を100メートル以上巻けるもの
初心者の方には竿・リール・仕掛けがセットになった商品がおすすめです。届いたその日から釣りを始めることができます!
ライン(釣り糸)
- ナイロンライン2〜3号: 伸びがあるため、イワシの引きを吸収しやすくて初心者にも扱いやすいです
視認性が良くて、適度な伸びがあるものがサビキ釣りには最適です。
サビキ仕掛けと小物
- サビキ仕掛け: 1.5〜3号のハリ、6本程度の針数がおすすめ
- コマセカゴ: 5〜10号のオモリと一体になったタイプが使いやすいです
安全装備とその他のアイテム
安全に釣りを楽しむために、これらのアイテムも忘れずに!
- ライフジャケット: 釣り場での必須アイテムです
- クーラーボックス: 15〜20リットル程度のサイズが一人釣行に適しています
- その他: バケツ、プライヤー、タオルなど
サビキ釣りの基本的な釣り方とコツ

仕掛けの準備と投入方法
サビキ釣りの仕掛けは、上から順にこの順番で組み立てます。
- 道糸
- サルカン
- サビキ仕掛け
- コマセカゴ付きオモリ
仕掛けを組む際は、ハリス同士が絡まないよう注意深く扱いましょう。パッケージから出したらすぐに海水で濡らして、ハリスを柔らかくしてから使用すると絡みにくくなります。
コマセ(アミエビ)の使い方
効果的なコマセワークのポイントはこちら!
- 解凍方法: 冷凍アミエビは釣行前日に冷蔵庫で自然解凍しましょう
- カゴへの詰め方: 8分目程度に留めることが大切です
- 撒き方: 仕掛けを投入後、竿を2〜3回軽くシャクってコマセを放出します
アミエビが苦手な方には、チューブタイプの人工餌も販売されていて、臭いも少なくて扱いやすいのでおすすめです!
アタリの取り方と取り込み
- アタリのサイン: 竿先が小刻みに震えたり、急に引き込まれたりします
- アワセは不要: イワシは口が小さく、食いつけばそのまま針に掛かります
- ゆっくり取り込む: 複数匹掛かっている可能性があるため、一定のスピードで巻き上げましょう
釣れない時の対処法

タナ(水深)を調整してみよう
イワシが釣れない最も一般的な原因は、タナ(魚がいる水深)が合っていないことです。
- まずは底から1〜2メートル上のタナから始めます
- 30分程度様子を見てアタリがなければ徐々に浅くしていきます
- 鳥が水面で餌を捕食している時は、表層近くにイワシがいる可能性大!
仕掛けを変更してみよう
- 針のサイズ: 小型のイワシなら1.5〜2号、中型以上なら2.5〜3号
- 針の種類: ハゲ皮で反応が悪い場合はスキンやケイムラ仕掛けを試してみましょう
- カラー選択: 透明度が高い日は自然な色合い、濁りがある日は視認性の高いケイムラがおすすめ
安全対策とマナーを守ろう

必須の安全装備
釣り場での安全確保は何よりも大切です!
- ライフジャケット: 万が一の事故を防ぐために着用しましょう
- 滑りにくい靴: 釣り用の防滑ソールが付いた靴がおすすめ
- 子供連れの場合: 必ずライフジャケットを着用させて、常に大人が付き添いましょう
釣り場でのマナー
- 適切な距離: 隣の釣り人との間隔は5メートル以上空けましょう
- ゴミの持ち帰り: 使用済みの仕掛けや餌のパッケージなど、すべてのゴミを責任を持って処理します
- 環境保護: コマセの扱いでも周囲を汚さないよう注意しましょう
釣ったイワシを美味しく食べよう!

新鮮さを保つコツ
釣り上げたイワシは鮮度の低下が早いため、適切な処理が美味しさの鍵です。
- 釣り場では氷を入れたクーラーボックスで冷やします
- できるだけ早く内臓を取り除きましょう
- 帰宅後はすぐに冷蔵庫に入れ、当日中に調理するのがおすすめ
おすすめの調理法
新鮮なイワシは、こんな料理で楽しめます!
- 唐揚げ: 片栗粉をまぶして170度の油で3〜4分揚げれば完成
- 塩焼き: 粗塩を振ってグリルで片面3〜4分ずつ焼きます
- 南蛮漬け: 唐揚げにしたイワシを甘酢に漬け込んで、さっぱりした味わいに
まとめ:イワシ釣りで最高の思い出を作ろう!

イワシ釣りは、特別な技術がなくても、誰でも気軽に釣りの楽しさを味わえる素晴らしい釣りです。
今回ご紹介した基本的な知識と道具、そして釣り方のコツを参考に、ぜひイワシ釣りに挑戦してみてください。自分で釣った新鮮なイワシを囲んで、最高の思い出を作ってくださいね。
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