ライトゲームではジグヘッドが使われますが、虫ヘッドはご存じでしょうか？虫ヘッドを使ったライトゲームはルアー釣りとエサ釣りを組み合わせたような釣り方で釣果も期待できる釣り方なので紹介します。
虫ヘッドのライトゲームとは？どんな釣り方？
エサ釣り専用のジグヘッドが虫ヘッドです。ジグヘッドはおもりとハリ（フック）が一体になっており、一般的にはワームなどソフトルアーをハリに引っ掛けて使いますが、虫ヘッドの場合はエサをハリに引っ掛けて使う釣り方です。
虫ヘッドは、おもりにフラットな部分があり持ちやすいのでエサを付けやすかったり、ハリに突起があってエサをキープできたりする特徴があり、仕掛けが単純で使いやすく、初心者の方のエサ釣りにも適しています。
一方、ライトゲームとは堤防や岸壁などで、軽いルアー等や竿、リールを使った釣り方のことで、ターゲットとなる魚はメバルをはじめ、アジ、メッキ、カマスなど多種です。
虫ヘッドを使ったライトゲームでは、エサを付けた虫ヘッドを軽めのリールのラインに結び付けて、リール竿でキャスティングしてターゲットとなる魚を狙う釣り方です。
虫ヘッドのライトゲームで釣れる魚について
堤防や岸壁で虫ヘッドを使ったライトゲームで釣れる魚について紹介します。
- 主に表層や中層で釣れる魚：アジ、サバ、グレ、イサキ（アジやサバがよく釣れる時期は春～秋、グレやイサキがよく釣れる時期は初夏～秋）
- 主に表層や中層、底の付近、壁の際で釣れる魚：スズキ(スズキは通年釣れますが、春先～梅雨時期がもっとも釣れる）
- 主に底の付近で釣れる魚：メバル(メバルは通年釣れますが、よく釣れる時期は冬～春)
- 主に底の付近、壁の際で釣れる魚：カサゴ、アイナメカサゴ(アイナメは通年釣れますが、秋〜冬がよく釣れる)
- 主に底の付近で釣れる魚は：ハゼ、キス、コチ(ハゼ、キスは夏〜秋、コチは秋によく釣れる)
- 主に底の付近、壁の際で釣れる魚：チヌ、キビレ、タイ(チヌやキビレは通年釣れますが、春と秋、夏がよく釣れる。タイは、春と秋がよく釣れる)
※よく釣れる時期は地域により異なり、諸説あります。
虫ヘッドのライトゲームで必要な道具や装備
虫ヘッドを使ったライトゲームで必要な道具や装備には、虫ヘッドやリール、ロッド、ライン、エサなどがあるので紹介します。
虫ヘッドのライトゲームの仕掛けについて
虫ヘッドを使ったライトゲームで使う仕掛けはシンプルで、虫ヘッドとラインのみとなっています。通常の虫ヘッドは0.5ｇ（♯10）をはじめ、1ｇ（♯10）、2ｇ（♯8）、3ｇ（♯6）、4.5ｇ（♯6）、6ｇ（♯6）があり、番号が小さくなるほど重さは大きくなります。
一方、サイズが大きい虫ヘッドは、2ｇ（♯6）、3ｇ（♯6）、4ｇ（♯5）、6ｇ（♯5）、8ｇ（♯4）、10ｇ（♯4）、15ｇ（♯1）、20ｇ（♯1）となっています。ターゲットにする魚やエサの大きさによって虫ヘッドのサイズも変えることで釣果が期待できます。
虫ヘッドのライトゲームで用意するリールとは？
虫ヘッドを使ったライトゲームで使うリールは軽量かつ小型のリールを選ぶのが一般的で、1000～2500番のサイズとなっています。1000～2000番については、ボディサイズや仕様の差はあまり変わらないことが多く、2000番のリールを選べば無難です。
6gを超える大きな虫ヘッドを使う場合は、2500番のリールを選んだ方がいいです。一般的に2000番のリールの重さは150～200gが多く、できるだけ軽いリールを選ぶと、キャスティングを繰り返すことでの疲労を抑えることができます。
リールの操作感については、実際に釣具店に行ってリールを操作して確かめてみましょう。
虫ヘッドのライトゲームのロッドについて
ライトゲームに使うロッドには「メバリングロッド」と「アジングロッド」、「万能タイプのロッド」があります。
「メバリングロッド」は、メバリング用に作られたロッドで、使用する虫ヘッドの重さに合わせて硬さを選んでください。7フィート前後の「メバリングロッド」を選べば、初心者の方にとって使いやすく、虫ヘッドをある程度遠くまでキャスティングできるのでおすすめです。
一方、「アジングロッド」はアジ用に作られたロッドで、アジの繊細な引きが分かるように、細見で高感度に仕上がっており、使用する虫ヘッドの重さに合わせて、「アジングロッド」の硬さを選んでください。「アジングロッド」は、アジの繊細な引きを感知するために、メバリングロッドより1フィート短い、6フィート程度の長さのものが初心者の方に適しています。
「万能タイプのロッド」を選ぶ際は、使う虫ヘッドの重さに合わせて硬さを選び、長さは7～6フィートを選んでください。
虫ヘッドのライトゲームのラインについて
虫ヘッドのライトゲームの仕掛けで使うラインには、大きく分けて「ナイロンライン」、「フロロカーボンライン」、「PEライン」があり、それぞれのラインには特徴があり、選ぶ強さや太さも異なるので紹介します。
「ナイロンライン」の特徴は、安価で使いやすいことです。ライン自体が柔らかいのでトラブルも少ない特徴もあります。
「ナイロンライン」の強さはメバルを釣る場合は「4lb」、アジを釣る場合は「2lb」、カサゴを釣る場合は「4lb」、スズキを釣る場合「4lb」を目安に選んでください。
「フロロカーボンライン」は「ナイロンライン」より、高強度で伸びが少ない特徴があります。一方で、「ナイロンライン」より高価で、硬く馴染まないのでライントラブルが多いです。「フロロカーボンライン」の強さはメバルを釣る場合は「3lb」、アジを釣る場合は「2lb」、カサゴを釣る場合は「4lb」、スズキを釣る場合「4lb」を目安に選ぶようにしてください。
「PEライン」の特徴は、「ナイロンライン」の数倍の強度があるため、太さを細くできます。一方で、ライントラブルが多く、摩擦に対して弱いので、ショックリーダーが必要なので初心者の方が使うには難しい面があります。「PEライン」の太さはメバルを釣る場合は「0.4号」、アジを釣る場合は「0.3号」、カサゴを釣る場合は「0.4号」、スズキを釣る場合「0.4号」を目安に選んでください。
虫ヘッドのライトゲームのエサについて
虫ヘッドを使ったライトゲームで、アジ、サバ、グレ、イサキを狙う場合のエサは、オキアミに加え、イソメやゴカイといった虫エサを選んでください。
一方、スズキやメバルを狙う場合のエサは活エビに加え、イソメやゴカイといった虫エサが適してます。
ガシラ、アイナメを狙う場合のエサは、オキアミに加え、イソメやゴカイといった虫エサを選んでください。
ハゼ、キス、コチを狙う場合のエサはイソメやゴカイといった虫エサで、チヌ、キビレ、タイを狙う場合のエサは活エビ、カニに加え、イソメやゴカイといった虫エサがぴったりです。
紹介したエサの多くは釣り具の量販店で購入できるので、釣りに行く前に購入しましょう。エサは鮮度が命といわれることがあり、保冷剤を使って温度管理すれば鮮度を保つことができます。
虫ヘッドのライトゲームで用意したい装備
堤防や岸壁で虫ヘッドを使ったライトゲームを楽しむ際には、サングラスや帽子を用意して装着することで、強い日差しやトラブルから目や頭を守ることができます。また、柄が長いランディングネットやフィッシングクリップ、フックリムーバーがあると便利です。
釣れた魚を持ち帰りたい時は、クーラーボックスや氷、バケツを用意したほうがいいでしょう。どんな場所で釣りをする時でも、ライフジャケットを用意して着用してください。腰に巻くだけのライフジャケットもあり、持ち運びが楽で、装着した際にキャスティングの邪魔にもならないのでおすすめです。
虫ヘッドのライトゲームの釣り方のコツを徹底解説
堤防や岸壁で虫ヘッドのライトゲームの釣り方のコツについて「表層から中層」、「底付近」、「岸壁の際」に分けて徹底解説します。
表層から中層の釣り方のコツについて
表層から中層にいる魚を狙う場合は、0.5～1.0g程度の軽い虫ヘッドを使い、潮目や常夜灯の下へキャスティングします。リールをゆっくり巻いて表層の付近を泳がせた後、リールを巻くのを止めて落とし込んで、対象魚を誘う釣り方がコツです。
底付近の釣り方のコツについて
底付近にいる魚を狙う場合は、2g以上の虫ヘッドを選び、底まで落としてから、ズル引きしてから、すこし竿をしゃくった後、また底まで落としてから、ズル引きをして対象魚を誘う釣り方がコツとなっています。
岸壁の際の釣り方のコツについて
岸壁の際にいる魚を狙う場合は、0.5～2g程度の虫ヘッドを選び、底付近までゆっくり落としてからラインを張ったまま停止させてから、リールを巻いて引き上げることで対象魚を誘う釣り方がコツです。
まとめ
虫ヘッドを使ったライトゲームについて紹介しました。「虫ヘッド」はルアー釣りとエサ釣りの中間のような釣り方となっており、エサ釣りが好きな人はすぐに始められるシンプルな仕掛けが魅力です。
色々な魚を釣ることができるのも楽しみで、食べても美味しい魚は持ち帰って調理する楽しさもあります。
ぜひ、「虫ヘッド」を使ったライトゲームをはじめてみませんか？
